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年下なんて関係ないっ!

第6章 ただの後輩

『戸塚ってさ、実家がお金持ちなの?』

「ちがいます」

『じゃ、なんで?』

「…株」

『ええっ?株やってんの?』

「絶対、誰にも言わないでくださいよ!」

信号が赤だったから、あたしを見て唇にひとさし指を当てながら戸塚は言った。

『かっこいい』

「ん?なんか言いました?」

『あぁ、なんかあったときの切り札にしようって』

「やめてください!絶対、やめてくださいよ!」

『ダチ○ウ倶楽部じゃん!』

「はっ、ちがいますし」

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