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年下なんて関係ないっ!

第6章 ただの後輩

戸塚が指差した先を覗くと、ショップの前を仲睦まじく歩いていく男女が目に入った。

『ただのカップルじゃん。あの人たちがどうかしたの?』

「よく見てください」

『…え⁉︎嘘でしょ!…戸塚、確かめに行くよ!』

「はい」


あたしと戸塚はどこかの探偵のようにそのカップルを尾行していた。

手もしっかりつないでいる。

カップルが立ち止まった。

店頭に飾られたマネキンを見つめている。

『…やっぱり』

あたしはその横顔に見覚えがあった。

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