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年下なんて関係ないっ!

第5章 長い長い片思い

お互いに声が枯れるほど泣きあった。

気づけば、雨は上がって、虹が出ていた。

「紗江さん…俺、甲子園行く。俺が紗江さんのこと、甲子園に連れてく」


部活でも戦力にならない俺が何言ってるんだ。

それでも、俺は言うだけで将人兄ちゃんへの弔いができている気がした。


『春樹くん


ありがとう』

今までで一番の笑顔だった。

こんなに綺麗な人はいないと思った。


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