俺の好きな人
第4章 最悪な日
「どこ行くんだ?」
「秘密の場所!!まだ誰にも教えてない」
「へぇー」
瀬戸はニヤニヤしながら俺を見た。
俺は気づいた。
「べ、別にお前が特別ってわけじゃないからな!勘違いするなよ!!!」
「はいはい....」
笑いながら返事をしてきた。
なんかガキ扱いされているようで、少しイラッときた。
でも、瀬戸の笑顔を見ているとなんだか全部忘れられる。
瀬戸がずっとそばにいたら..........
ってダメダメ何考えてんの!!!
アイツは俺をからかってるだけだろ!
.......俺だけ....好きなのか?.....
聞きたい!でも聞くのが怖い.....もし好きじゃない、嫌いって言われたらどうしよう。
「どうした?悩みでもあるのか?」
「い、いや!別に......」
「バカには悩むことなんてないだろうしな♪」
「なっ.......俺にも悩みぐらいある!!!バカにすんな!!!!」
あーー忘れてた!瀬戸は意地悪な奴だった!!!
すっかり瀬戸の笑顔に騙されるところだったぜ!!
「あれ?もしかして......真琴?」