俺の好きな人
第13章 こっそりと
ーーーー瀬戸目線ーーーーー
おかしい真琴が震えている。
しかも泣きながら......。
俺が今手に持っているこのビンは媚薬だ。
この媚薬を知っている人は少ない。
それを真琴はビンを見ただけで媚薬とわかったのか?
いやまだわからないな。
「真琴これはなんだと思った?」
「....ハァ..ハァ...び.....媚薬...ハァ...」
やっぱりわかっていたんだ。
でも何で?真琴は使ったことがあるのか?
でもビンを見ただけで分かったってことは使ったことがあると言うことだけは確かだ。
このビンの中は媚薬だけど外のビンは中が媚薬だと分からないなために別のものの媚薬とは全く関係無い名前がついている。
普通の人なら見た瞬間媚薬だとは分からないはずだ。
「なんで分かったんだ?」
「...ハァ...兄貴.....ハァ.......っ!...なんでも...ねぇ.....ハァ..ハァ.....」
真琴はそう言うと黙った。