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もっとして♡

第6章 マジメ姉ちゃん

卓side

キーンコーンカーンコーン〜



先生「じゃあ、今日はここまでなぁーちゃんと宿題やれよー」



1時限目のチャイムが鳴って先生が教室を出ていった。



それと同時にクラスがザワザワし出すいつもの10分休憩の時間。



窓側の1番後ろの席の俺は、ぼーっとしながら外を眺めていた。



俺の隣の席のアイツがまだ来ねぇ理由を考えながら…。



俺より先に出といて、まだ学校来ねぇとかアイツ、あの女とサボってんのか?



あ、もしかしてホテル行ってヤっちゃってるとか?



………まぁマッつんだからやりかねないな。



なんて考えてる所に



友1「なーなー卓ぅー」



俺のダチが超キモイ声を出しながら俺の前に現れた。


「…なんだよ。」


大抵こいつがキモイ声出すときは、ろくな事がない。


友1「イケメンでクールで女癖が超悪い卓くんにぃー一生のお願いがあるんだけどぉー?」


しゃがんで俺の机に肘をついて謎に上目遣いをしながら言ってくる。


てか、女癖悪いは褒めてないだろ。


「……とりあえず、そのキモイ喋り方とキモイ目をヤメロ」


友1「りょ!で、聞いてくれるのか?俺の頼みごと!」


立ち上がって、喋り方も直したソイツは今度はワクワク感でいっぱいの輝いた目を俺に向けてきた。


まるで

「やってくれるよな?もちろん。俺のダチだもんな!」

て、言ってるみたいに。


はぁ…とため息をつきながら


「……で、何だよ。その頼みごと」


その頼みごとを引き受けた。
というか引き受けるしかなかった。


だって、こいつの言うこと聞かねぇと今日1日中ずっと付きまとわれるから。


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