candle
第1章 愛なき虚しき行為
「んっ・・・ア・・・ふあぁ!」
「ハァ・・・ハァ・・・ここかな?ソラ君の気持ちいーとこは」
ホテルの一角に響く卑猥な音と喘ぎ声。
ベッドの上では愛を確かめる行為が行われている。
「っ・・・!・・・やぁ・・・ぁっ」
「・・・っ・・・・・・ハァ・・・出すよ」
その言葉で腰を打つスピードが上がる。
「だ、ダメ・・・!だめぇ・・・っ」
と言いつつ宙が欲望を先に放ち、その半歩遅れ宙の相手をしていた男も中に放った。
「んん~~~・・・!」
* * *
「いやぁ・・・ソラ君ホントいい体してるよねぇ」
厭らしくさっきまで自分を嬲っていた奴が後ろから抱きついてきた。
太り気味で胸が若干垂れていたりするこの男。仕事なので相手の容姿なんて気に止めない。
「ねぇもう一回しない?ソラ君もまだ」
「フフフ。そうですね。ならまた呼んでください。"先輩"」
ふざけたことを抜かす相手の頬に口づけ、ささっとホテルから出る。
時刻はまだ昼。よく昼から盛れるなーっと空を見上げながら思った。