テキストサイズ

ミッドナイトテレフォン

第1章 第1テレフォン

『おたくら恋愛は素晴らしい・常に恋していたい・愛を求める姿は素晴らしいとか抜かしていやがりますけど、この世に純愛なんて代物が本当にあると思ってんすか? 純愛なんてこの世に存在する訳ないじゃないすか! 恋愛なんてモノは錯覚なんです! ただセックスして気持ち良くなりたい、気持ち良くさせたい、本音はそうなんだけどそれしかない事を悟られたら格好がつかなくなるので恋愛・純愛といった糞忌々しい防護バリアでコーティングして涼しい顔してるだけなんすよ! かぁ~白々しい~! アレっすよ、先輩女子Aさん! あなたの元彼は何であなたに惹かれたのか? パイオツカイデーのAさんだけにAさんのパイオツに惹かれただけで一時的にくっついただけなんすよ! 先輩女子のBさん! Bさんの今彼はBさんのどこに惹かれたのか? Bさんはケツがカイデーな上にプリっプリしてるからBさんのプリケツカイデーなところだけに惹かれて一時的にくっついてるだけなんすよ! 先輩メンズのCさん! あなたの彼女があなたのどこに惹かれてるか? カネですよカネ! カネじゃなかったらCさんみたいな腹が出てて髪が薄くてほんのり香る加齢臭のある低身長な男に惹かれるワケないじゃないすか!! あんたらそんな事ない交際の決め手は優しさとか言っちゃうかもしんねーすけど、あんたらと一緒に仕事してきて確信して言える事はあんたら全然優しくもなければ仕事が出来るとかまったくねーっすから!!

ふぅ、僕の意見は以上です。あ、言葉が足りませんでした言い直します。
童貞の僕が思う恋愛に対する意見は以上です。ありがとうございました!


…って言ってやったんすよ!!!』

「で?」

『でですねー、お気付きの通り酒の席の呑んだくれのたわごとって訳じゃ済まなくなりましてですねー。』

「おめーはコーラしか飲んでねーだろーが!」

『ええ、あんなにコーラが不味く感じたのは初めてでしたよ。』

「んで?」

『もうあの飲み会以降誰にも誘われなくなってしまいましてですねー、おまけにあの飲み会のメンバーだけじゃなく会社の全員に口聞いてもらえなくなってしまいましてですねー。』

「で?」

『ハブられるのが辛くて依願退職したワケなんですよね~。』

「自業自得だろアホ!」



続く…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ