無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

『僕さ、自分の喉の渇きを潤す為だけに罪の無い人々を餌食にする生活にさ、うんざりして来たんだよね。』

「ふむ。」

『毎回食事終わりの帰路の途中に救急車のサイレンの音が彼方から聞こえて来る度に言い知れぬ罪悪感に押し潰されそうになるんだ。』

「ふむ、それは風俗帰りの俺が感じてるそれと相通じるモノを感じますな。」

『そうかも知れないね。僕ら、気が合うね。』

互いの悩みの深い部分を打ち明け合った二人は、すっかり意気投合した様子である。

公園でだべる二人を優しく月光が照らしている…。



続く…。