
〜Strawberry JAM〜
第5章 天羽真琴
「どうぞ。」
『お邪魔しまーす。
久しぶりに来たなぁ、ここ。』
『あぁ、そう言えば初めてお会いしたのはこちらでしたね。
今日はリビングではなく、僕の部屋にどうぞ。』
「はい、失礼します。
あの、なんでJAMの3人は同じマンションに
住んでいるんですか?」
私が以前から気になっていたことを
ふと思い出して天羽さんに尋ねた。
『まぁグループなので、一緒の仕事へ向かう時は便利ですよ。
特に理由は無いのですが、うちの事務所は18歳までは
メンバーとの同居が決まっていて
僕たちが仕事が増えた頃はまだみんな高校生だったので
こちらに3人で引っ越してそのままという感じです。
同じマンションとはいえそれぞれ部屋もありますし
あえて一人で住む理由が無いから残ってるだけだと思いますよ。』
「そうなんですか。」
そんな雑談をしている間に
天羽さんはDVDのセットを完了させ
私の隣に座った。
