
〜Strawberry JAM〜
第7章 お仕置き
なんとか生放送での新曲プロモーションは終了し
私たちはまた車に乗り込んだ。
『あぁー。なんかどっと疲れたな。』
「今日はすみませんでした。」
『無事だったからもうその話しはいいだろ。』
なんとなく会話をしながら次の仕事場に矢神さんを送り届ける。
「お二人は今日のお仕事終わりですよね。
まっすぐマンションに向かっていいですか?」
『俺はいいよー!
真琴は?』
『僕も構いませんよ。でも少しお腹も空きました。』
『そうだねぇ。あ!そうだ、りさちゃんこれから用事ある?』
「矢神さんのところは朝倉さんが行くみたいなので特には…。」
『じゃーごはん作ってよー☆
一応調理器具はあるけど…俺たちほとんど自炊しないからさっ。
たまには手作りごはん食べたいよね?真琴。』
『そうですね…最後に手料理を食べたのは
もう1年くらい前。
絢斗がカレーのCMに出た時にたくさん頂いたルーで
カレーを作って以来でしょうね。』
『うわっ!懐かしい!
いい?りさちゃん?』
「あ、はい。私の料理でも良ければ。」
車中、絢斗くんの提案で夕食をご一緒することになった私は
2人をマンションに送ってからスーパーへ買い物に行った。
メニューは絢斗くんのリクエストでハンバーグ。
少し子供っぽいなぁなんて考えながら
私はキッチンで調理にとりかかった。
