
〜Strawberry JAM〜
第7章 お仕置き
『りさちゃんりさちゃん☆』
廊下で頭を落とし、落ち込んでいる私に
楽屋から顔を出した絢斗くんが呼んでいた。
『純希にお説教されてたー??』
「はい…遅刻じゃないだけましだけど
スケジュール調節きちんとするよう言われました。」
『まぁー仕事たくさんあるから仕方ないよねぇ。
でもこういう生放送とか飛行機とか
守らないといけない時間のある時は
少し余裕持った方がいいよね☆』
「はい、その通りです。」
絢斗くんにも正論を言われ
私はさらに肩を落とした。
『落ち込まないの!ミスは誰だってあるし
今回は1日の仕事決めた朝倉さんも同罪だから☆』
「いえ、朝倉さんのせいではありません。
よく考えたらスタジオでの撮影にこんなに
時間を割く必要は無かったんです。
スタッフの方にも次に大事な仕事があることも
ちゃんと伝えてありました。
ギリギリになる前に切り上げさせれば良かったんです…。」
『もう…りさちゃんは考えすぎなのー!
あとで慰めてあげるからメソメソするんじゃないよ?
それじゃまた、あとでね☆』
優しい絢斗くんに慰められ
私は一足早くスタジオへ向かった。
