不良の道
第2章 吉野紘という男
兄貴を置いて不良学校の中に入る。
どうやら不良学校は
土足で校舎に入ってもいいらしいので、土足で入る。
保健室はー、
あっ?保健室の場所聞くの忘れてた。
4階まであるから
全部回るの大変だよなー。
どうしよ……。
[う~ん]と悩んでいると
俺の前に誰か現れる。
だっ、誰だ?
そう思って見上げる。
俺の前には
兄貴より少し高めの身長で黒髪がスゴく似合ってるイケメンの男が立っていた。
[な、なんだよっ?]
少し高めに声を出してしまった。
あまりにも
俺と男の身長差が有るのでビクビクしてしまう。
ましてや、兄貴より背が高い。
それにイケメンだから
ビクビクしてしまうのは無理もない。
仕方ない事だ…
そう思っていると、
男が俺のアゴをクイッと軽く手で上げた。
俺は何が起きてるのか分からず
ポカーンとしていた。
男は、そんな俺を見るとクスッと笑っていた。
そして、
[可愛いっ。]
グイッ
[んっ!?]
へっ?何が起きてるんだ!?
いきなり引っ張られたと思ったら
いきなりキスをされる。