不良の道
第2章 吉野紘という男
ガッ
おもいっきり足を踏む。
[うっ………イッタ…]
どうやら効いたみたいで、
男は俺から離れる。
[ハァ……ハァ………っ!何すんだよっ!!]
俺は呼吸が乱れていて
その一言しか喋れなかった。
男は、俺をジロジロと足から頭ままで見られる。
コイツ……恐いですけど……
知らない奴に、いきなりキスされて
しかも、激しいキスで
力強くて抵抗が出来なかった。
それに、今
めっちゃ見られてるんですけど……
こいつ危ない奴だ。
第一印象は……危ない奴に決定だな。
俺がそんな事を考えていると
[君、いいよ……
僕と一緒に来て。良いところに連れてってあげるから…]
ヤバい!こいつヤバいっ!!
俺、確実にヤられるっ
男は、だんだんと近付いてくる。
そして、腕を捕まれた。
[やっ!やめろって!!
俺は男だ。こんな事は女とヤれってっ]
俺は必死に説得する。
力で、こいつとは敵わない。
だったら、説得しかない!と思ったからだ。
[悪いけど、女には興味ないんでねっ]
そう言って
男は俺の制服を脱がせようとする。