不良の道
第2章 吉野紘という男
[何言ってるのかな?
これからお楽しみの時間なんだけど]
吉野はそう言って、不気味な笑いをする。
そして、吉野は人差し指を俺の唇に当てる
[……お楽しみの時間??]
お楽しみの時間ってどういう意味だ?
兄貴も分からないのか、何も答えない。
[そう………僕と楽しいことしない?]
っと耳元まで来て、ささやいた後…
耳をパクっと甘噛みした。
[なっ!なななななぁっ何してんだよっ!!]
[うわぁ!可愛いっ~その反応~!顔真っ赤]
いやいや!そんな事じゃなく
なんで!男に耳を……しなくちゃいけねーんだよ!
可笑しすぎる!危ない!!イカれてる!!!
こつはヤバいっ
別な意味でヤバすぎる!
兄貴の方を見ると、
兄貴は今でも殴りそうな勢いで
吉野を睨んでいた。
兄貴が……怒ってる?