テキストサイズ

不良の道

第3章 今までの思い(成瀬瞬)



俺を追いかけて来た颯斗が
嬉しくて…恐かった。

もし、俺が負けたら颯斗は


もう俺を追いかけて来ないんじゃないか


逃げてしまった。


俺よりも格段に強い吉野の
名前を口にして、お前に戦わせた。

俺は……卑怯ものだ。

どうしても、手離したくなかったから


弟を誰よりも俺が見て来たんだ

だから、知っている

弟は強い

目的の為なら何でもやろうとする。

負けたら、努力して強くなってくる。

それが、俺の弟


そんな弟を好きになった俺が



よく、知ってる……




ストーリーメニュー

TOPTOPへ