不良の道
第3章 今までの思い(成瀬瞬)
颯斗を追いかけて階段を上る。
だけど、廊下側から声が聞こえた。
[おいおいおい!!何するつもりだよっ!!]
叫ぶように颯斗の声が聞こえる。
俺は慌てて廊下を見る。
するとそこには
颯斗が床に寝そべっていて
颯斗の上に吉野が馬乗りになっていた。
なっ…?吉野と颯斗!?
何してるんだ…
しばらく様子を見ようと、壁に隠れる。
俺は、二人を見つめていた。
突然、颯斗が吉野に殴りかかった…
だが、呆気なく止められて押さえつけられる
まさか……襲われてるのか?
襲われているのに気がついた俺は止めようとする。
けど、体が動かなかった…