
嫌い?ううん、好き。
第3章 *そっくり後輩くん。
ボスッ
大の字ー
思いっきりベッドに飛び込んだ
「っはあぁぁぁ………」
今まで溜め込んでたものを全て吐き出すかのように、大きいため息をついた
あーぁ、今日、ほんと疲れた
朝、正直ドキッとした だって、晴翔と同んなじ顔なんだもん… 少し、期待しちゃったじゃん…
…なのに‼︎ なんなのあいつ‼︎ 保健室で!あんなことしてるなんて‼︎
ボスッ‼︎ 枕を思いっきり投げた。
♪〜♪〜♪
スマホの、メール着信音だ
誰だろ
起きて歩くのがめんどくさくて、ベッドに寝たまま、かばんの中にあるスマホを手にとった。
《受信 友梨 》
友梨?なんでだろ いつもあんまりメールとかしてこないんだけど。
《 渚祭ー そっくり後輩くんのこと、分かったで‼︎ 1年生、小日向 陽汰 顔はイケメンだけど、超タラシ‼︎ 渚祭と同じ保健委員なったみたいやけど、今日会わんかった⁇》
…さすが、情報通 友梨はその巧みな関西弁で、ありとあらゆる情報を持ってくる…
《会ったよー めっちゃ嫌な奴だった‼︎》
すぐに返信が来た
《ほんまに⁉︎ どうした、何かあったん?》
あたしは、今日あったことを包み隠さず、全て話した
《うわー、まじかーよー 要注意人物やな‼︎
でも、ちょっと面白そうだけど笑》
《え、どうして?》
《だって、小日向陽汰、来週、渚祭が1人暮らししてるアパートに偶然1人暮らしで引っ越す予定なんやもん》
は? い?
What?
う、そ…でしょ………
その後、あたしは友梨に返信するのも忘れて、ふらふらとお風呂に入って、すぐ寝てしまった。
