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嫌い?ううん、好き。

第2章 *出会ってしまった。


「さっむい」

午前6時50分

本日の第一声、さっむい。

のそのそ布団を出て、分厚い靴下とちょっと厚いロングカーディガンを羽織る。

ボサボサのくしゃくしゃの髪を揺らしながら、階段をゆっくり降りて行く。

当然、脳はまだ睡眠中。


ろうかとリビングを仕切るドアのノブを握った時、ひやっとして、少し目が覚める。

ガチャ

「…おはよー…」

憂鬱な声で、目を半分閉じながら食卓の椅子につく。

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