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嫌い?ううん、好き。

第3章 *そっくり後輩くん。

カシャーン……

「うっそやん……」

今はお昼休みのランチタイム

関西出身のお友達、川崎 友梨(かわさき ゆり)が、スプーンを落とした。

「ほんとです…。」そしてそれを拾いながらため息交じりに言うあたし

「ほ、ほんまに似てたん⁉︎だ、だって、あの晴翔(はると)だよ⁉︎」

机を二つ向かい合うようにくっつけてる席で、友梨が身を乗り出してすこし取り乱しながら、問う

「うん… すごく、似てたよ びっくりした うちの学校の制服だから、多分、後輩だと思う…」

卵焼きを箸でいじくりながら、最後の方はボソボソ言った

「そっかあ… 名前分からんしなあ あだ名つけよか!」

え、そっち?

「あ、あだ名…て笑」

「そうや!そっちのが呼びやすいやろ!」

いや、呼ばないし

「そ、それで、なんて?」

「んー、 そっくり後輩くん‼︎」

そのままやん……

「い、いいんじゃない?」

ちょっと苦笑いしながら、言った

「おお!じゃあ、そうしよ!」


こうして、あの男の子には、

そっくり後輩くん、というあだ名がついた。

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