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「なぁなぁ先輩っ♪」

いつも通り漣が後ろから声を掛けてきた。

「何？」
「先輩今回テストどうでした？」
「漣は？」
「俺結構自信あります！」

…絶対嘘だ…
だってこいつはいつも平均50点ほどのやつだから。

「で、平均はどうなの？」
「えっと、75点でした」

ななななんとっ！！
いつも平均50点ほどの奴がっ
平均75点だとっ？！

「よく頑張ったじゃないか！」

僕は心の底からほめた。
うん。ほめた。

「で、先輩はどうだったんですか？」
「僕？」
「そう。先輩の。」
「僕は…平均95点位だったかな」

漣を驚かしてやろうと、頑張った。
いつも平均75～80点だったから、
さぁ驚けっ！いつもの(壁ドンの)仕返しだっ！！

…とかなんとか思っていたら漣の家の近くになった。

「あ！智矢くん！上がって上がって！」

と、漣母。
漣曰く漣の母さんのお気に入りらしい。

「な、先輩、上がって。」
「じゃ、じゃあ、お邪魔します。」

漣母お邪魔しまーす。