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第3章 カトレア王国

カトレア王国は3つの村からなる小さな国である。

山の近くで狩をする村
湖の近くで漁業をする村
平地を利用して食べ物を耕作する村

3つの村の真ん中は共有地とされ、そこでは各村で取れたものを交換したりとやりとりする。

海は近くないけれど、
綺麗な湖に緑豊かな山、良く肥えた土地を持つ豊かな国だった。

共有地とされた場所では毎日のように市場が開かれ、人々で賑わっていた。

「今日は新鮮な魚持ってきたよー!」

「あ、兄ちゃんそれ、こっちの野菜と交換していかない?」

「あぁ、それならこっちの肉も持って行って今日はまとめてみんなで盛り上がろうや」

「隣国が戦争やってたって、ここの国は平和だからなー」

そんな会話で賑わい、各村から集まって宴会のような騒ぎが一晩中聞こえてくることも少なくない。

とにかくこの国は平和だった。

それは、

「なんてったってこの国には

『金色の王』がいるのだから」

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