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Principem auro

第3章 カトレア王国


『金色の王』ーーーーー


この国には不思議なことが起こる。


この国の王はそもそも世襲制ではない。

数年に1度、何処かの村で1人だけ金色を持つものが生まれるのだ。

金色の髪、金色の目…

その者が国の王として神に選ばれるのだ。


金色の王にはそれぞれ伝説がある。


金色の髪を持つ王は代々武術に優れていた。
綺麗な金髪をなびかせ、敵陣の中でも光り輝く。
時としてその光は人々の光となり、心を照らし
時として閃光のように光り輝き自国を守る。


金色の目を持つものは代々学に優れていた。
まるで金を溶かしたような目はどこまでも先を見据える。
時として知将として自国に勝利と安心を与え、
時として人々の生活を豊かにするように人々のために政治を行う。

どちらの王が国を治めたとしてもこの国は乱れることなく、平和が続いていた。

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