テキストサイズ

禁断兄妹

第33章 熱帯夜 ~ひとつになる夜~


「ア‥‥ーーーッ!!」


突き上げる激しい快感
呼吸をするのも忘れ
真っ白になっていく頭の中

身体が浮き上がり
今にも弾けてしまいそうになって
私は強く身をよじった。


「だめ、お願い‥‥待って‥‥っ」


私の必死の抵抗に
お兄ちゃんがふっと唇を離した。

ため息をつくようにクスッと笑って
身体を起こす気配

私の背中に回していた繋いだ両手を
前に戻してくれる。

荒くなってしまった息を整えながら目を開けると
潤む視界の中
艶然と微笑みながら
私を見下ろしているお兄ちゃん


「イきたくないの‥‥?」


息が苦しくて
すぐには言葉が出てこない。


「‥‥一緒が、いい‥‥」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ