禁断兄妹
第33章 熱帯夜 ~ひとつになる夜~
お兄ちゃんの瞳が一瞬見開かれて
愉快そうに細くなる。
「どこでそんな言葉覚えたの‥‥」
「わかんない、けど‥‥一緒が、いいの‥‥」
本とかマンガとかで
私だってそういうのを読んだことがある
それに
───二回目の絶頂は、まともな男と‥‥好きな男とでも一緒に迎えればいい───
好きな人と
お兄ちゃんと
一緒に迎えてみたい
「一緒って、どういう意味か、わかってるのか‥‥?」
お兄ちゃんは首を傾けてふふっと笑った。
変な事言っちゃったのかな
恥ずかしくて目を逸らした。
「よくは分からないけど‥‥でも、一つになって‥‥抱き合って‥‥一緒がいい‥‥」
私の言葉を
最後まで黙って聞いていたお兄ちゃん
そっと逸らしていた視線を戻すと
静かに燃える瞳とぶつかった。
「もう挿入れてもいいってこと‥‥?」
熱く射るように見つめられて
胸の奥
お兄ちゃんの火が移ったように熱く燃え上がる。