テキストサイズ

禁断兄妹

第33章 熱帯夜 ~ひとつになる夜~


「うん‥‥」


「何度かイかせてからにしようと思ってたけど‥‥萌が望むなら、そうしようか」


お兄ちゃんは妖艶にその瞳を細めると
繋いでいた手を離し
私の髪を耳にかけるように撫でながら
ベッドのヘッドボードにもう片方の手を伸ばした。

手に取った小さな包みが私の頭上を通り過ぎるのが見えて
思わず両手で顔を覆う。

心臓が強く波打ち出して
さっきの
イく寸前だった時とは違う胸の高鳴りに支配される。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ