禁断兄妹
第33章 熱帯夜 ~ひとつになる夜~
顔を隠していた両手
片方ずつそっと取り払われて
髪を撫でられる感触に目を開くと
横たわる私の横
添寝するようにベッドに片手をついて
上半身を起こしているお兄ちゃん
優しくも熱っぽい瞳で
私を見下ろしている。
片方の膝を立てているその下半身が一瞬見えて
慌てて顔を逆向きに倒す。
それに気づいたお兄ちゃんが
小さく笑う声が聞こえた。
火が出そうなほど頬が熱くて
心臓は猛烈な早さで鳴り響く。
「おいで‥‥」
背中とシーツの間に滑り込んだ手に抱き起こされて
身体が浮いたかと思うと
するり
両足からパンティが抜き取られて
そのままベッドの上
お兄ちゃんと向かい合う形で膝立ちにさせられる。