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ダメンズlove

第2章 謎多きダメンズ・コウイチ

包みを開け始めた彼が「でっも俺、お返しなんて何も…」と言いだしたから、私は「そんなのいいから」と言い返した。

私があげたのは、有名なブランド物ではないけど、とあるメーカーのライターで、飾り付けのないシンプルでマットなシルバーのものだった。

コウイチさんは「こういうの俺好き」とまた喜んでくれた。

久々に2人で少しゆっくりできた上に、コウイチさんのそんな笑顔を見れて、私ももう変な意地を張る気にもならず、その後はコウイチさんが握ってきた手を握り返して、ウトウトし出したコウイチさんとずっと手を繋いでいた。

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