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ダメンズlove

第2章 謎多きダメンズ・コウイチ

この一件で、私とコウイチさんはお互い様だと感じた。

私が、せっかく現実世界を離れて楽しんでいるのにそれを失いたくないと思って、子供たちのことを言い出せずにいるのと。

コウイチさんが、私には無縁の世界の話をしたくないと思ったのかもしれないのと。

お互いが過ごしやすく、お互いが楽しむためだから。

そして、隠していることにどこか後ろめたさを持っていたのも。

全てお互い様だ、と。


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