天使と悪魔の恋愛事情
第2章 人間界でのお仕事
私はたまらずアルジーを見た。
でもアルジーは表情を変えないままその様子を眺めている。
「あと5分ってとこか」
ボソッと呟くアルジーから視線を離して親子の方に目を向けた。
でも、これ以上見ていたら私はどうにかなっちゃいそうで…
「いい?よく聞いて」
お母さんが女の子を抱き締めて続けた。
「お母さんは死んじゃうかも知れないけど、ちゃんとあなたを見ているわ。どんなに遠くたってあなたの事を空から見守っている。だから、心配しないで」
微笑みながらお母さんは女の子から腕を外した。
そしてベッドに横たわるとその顔のまま動かなくなってしまった。
「お…母さん…?お母さん…!目を開けてよお母さん!!」
女の子に叫びが部屋中にこだまする。
そしてお母さんを連呼しながら泣き叫ぶ。
「リオン、時間だ」
アルジーがそう言うやいなや横たわるお母さんの体を真っ白い光が包んだ。
そして、その光が見えなくなると半透明のお母さんが姿を現した。
でもアルジーは表情を変えないままその様子を眺めている。
「あと5分ってとこか」
ボソッと呟くアルジーから視線を離して親子の方に目を向けた。
でも、これ以上見ていたら私はどうにかなっちゃいそうで…
「いい?よく聞いて」
お母さんが女の子を抱き締めて続けた。
「お母さんは死んじゃうかも知れないけど、ちゃんとあなたを見ているわ。どんなに遠くたってあなたの事を空から見守っている。だから、心配しないで」
微笑みながらお母さんは女の子から腕を外した。
そしてベッドに横たわるとその顔のまま動かなくなってしまった。
「お…母さん…?お母さん…!目を開けてよお母さん!!」
女の子に叫びが部屋中にこだまする。
そしてお母さんを連呼しながら泣き叫ぶ。
「リオン、時間だ」
アルジーがそう言うやいなや横たわるお母さんの体を真っ白い光が包んだ。
そして、その光が見えなくなると半透明のお母さんが姿を現した。