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｢なぁ力哉…七海ちゃんは？｣

航平が聞いてきた。


｢七海は宮下って奴に呼ばれて屋上に行ったけど？｣


｢宮下!?って宮下陸斗？｣


｢多分…そうじゃね？｣



航平の顔色が変わった。

俺、なんか悪いこと言ったか？



｢お前…宮下陸斗って知らねーの？｣


｢知らねぇな…｣


｢宮下はな…………｣



航平から宮下の事を聞いた。

宮下陸斗(ﾐﾔｼﾀ ﾘｸﾄ)。
俺らと同級らしいが、かなりの不良で学校にはほとんど来てないらしい…。

だから知らないはずだ…。


でもそいつはかなりの遊び人らしい。
女をとっかえひっかえして、手をまわすのが早いって噂だ。


って事は今日の呼び出しは…
単なる告白では…ない。


━━ガシャン

椅子が床に倒れた。
俺はそんなの無視して屋上へ走った。


七海…。