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いつまでも、何年経っても切なくて

第14章 恋人じゃない二人

☆響side☆


莉子に別れを告げてから
俺は生きる意味すら無くしてしまった


莉子のために生きてきたようなものだ
今さら将来の夢なんて新たに考えられる訳が無い


莉子が好きだから


莉子の想いを尊重して


俺は別れる決心をした


別れようって言ったのは俺だ


それなのに、前よりもどんどん莉子を好きになっていく




莉子が宮本と手をつないで家に帰ってくる所を俺は見てしまった


自分で身を引こうと決めたのに
俺にはまだ嫉妬心が溢れている


莉子、もうソイツに抱かれたのか?


もう、俺の物じゃなく


他人の物なのに...

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