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いつまでも、何年経っても切なくて

第19章 あなたを信じて待つ

俺は昼間はスーパーで品出し、夜は居酒屋でアルバイトを始めた


何でもいいから働いてお金を貯めて車の免許をとりたかった


そうすれば正社員で働ける仕事も沢山あるからだ



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じいさんが倒れたのは突然のことだった
脳梗塞で左半身麻痺になってしまった


俺はじいさんに頼まれたこともあり車の免許をとった


リハビリや買い物には俺が運転していくようになった


俺の両親や他の兄弟たちも同居を希望したがじいさんはそれを拒否していた


ばあさんは元々大きくなかった畑をもっと小さくしたいと言ったので俺も協力していた


じいさんは縁側から毎日それを
寂しそうに眺めていた


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