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いつまでも、何年経っても切なくて

第22章 本当の気持ち

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テーブルに向かい合わせに
座っている私達


会話は響の誤解から始まった



「莉子...
結婚するのか?


アイツと結婚することにしたのか?


プロポーズ
されたんだろ?


荷物捨てていいって


どっかに引っ越すのか?」


『響...私、』


「いやだ!」


え?


「そんなの俺が許さない!」



響が向かい側から私の方へやってきて
私の両肩を掴む


響の話す勢いは止まらない



「莉子は...

俺と結婚するんだろ?


莉子が結婚するのは

俺だろ?」



響...ごめん

このまま

最後まで続きを聞かせて?



「莉子が兄貴と結婚できなかったら

俺と結婚するって約束したろ?


兄貴が遥さんと結婚が決まった時点で

お前の婚約者は俺なんだよ!


他の奴と結婚するなんて


俺は




絶対に許さない」




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