テキストサイズ

アナタにお仕えします!

第5章 怖くて仕方ない

不意にだっこの体勢に変えられ、唇の隙間から温かい舌が忍び込みました。

不安な気持ちが舌に気を取られてしまい、意識がもうろうとしてきました。

何かされそうで怖い。でも、ご主人様に抱かれて、逃げる事なんて出来ない。

「俺がいない範囲ではどうしようも出来ない。お前が気に病むことはないんだ」

囁き声が優しく耳の中に流れ、鼓動がドクドクと音を立てて、涙がポロポロと溢れてきて、

「すまない、怖かったな」

ご主人様の無表情な顔で、胸が張り裂けそうになりました。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ