
散りゆく花
第1章 花
「きゃー!みてみて!桜だよ、みさー!」
ちあきに呼ばれて私も走っていく。
『もう、ちあき足早いってば。ハァハァ…。』
「みさが遅いだけだもーん♪」
そういって2人してクスクス笑ってた。
今日は私とちあきの2人でお花見にきてた。
お花見っていってもぶらぶらしにきただけなんだけど。
「今日人多いねー。」
『やっぱ日曜だからみんな来てるんじゃん?』
「うー。みさあたしからはぐれちゃだめだよ!」
『それこっちのセリフ!いつもちあきがはぐれてるんだからね!』
「ばれた?」
とかいいつつぶらぶらしてたらさっそくはぐれてしまった。
あー、もう、またちあき探ししないと。
携帯家に置いてきちゃった。
今更ながら後悔…。
ちょっとトイレ行って探すとするか♪
今思えばトイレなんて行かなきゃよかった。
