
散りゆく花
第1章 花
「おーい、朝日。まだ起きねーの?俺らもその子とやりたいんだけどー。」
「黙れ。俺が連れてくるまで待ってろ。」
ドア越しに寺田の大きな声で目が覚めた。
私寝ちゃったのか…。
「お前1番最初は誰がいい?」『えっ?何するんですか…?』
「セックスに決まってんだろ。早くしねーとあのオヤジどもがうるせーんだよ。」
『え、あの、私…。』
「処女なんだろ?」
なんでって顔してたら朝日って呼ばれてた男が気づいたみたいで
「勘だ、勘。」
『あ、なるほど。』
って私なに納得してるのよ!!
どうしよう…。
ここから逃げ出すなんて無理だよね…。
窓もないし、出口もわかんないし…。
「じゃあ俺が買い物行ってる間に考えとけ。」
ガチャッ
朝日は出て行った。
考えろと言われたがそんなの答えは決まっている。
「俺が帰ってくるまで手出すなよ。」
朝日が男2人に言っているようだ。
しばらくすると朝日はどこかに行ってしまったようだ。
逃げる方法を考えていると、ドアが開いた。
ガチャリ…
