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真選組のお姫様

第1章 お姫様の日常

休憩の間、銀さんと神楽ちゃんを私の部屋に招き入れました。
一応綺麗にしてはいるので大丈夫だとは思いますけど…


「なんか舞の部屋なんにもないアルな」

と、お茶を入れていた私に対して神楽ちゃんから一言。


「うーん…そうかもね」

あんまり意識したことはなかったけど、改めて見ると物が少ないからかだいぶ殺風景に見える。
でも、別にそんなに物がなくても生活できるし…


「あー、じゃあ神楽あれやれよ。お前が通販で買ったやつ」

「嫌アル!あれで私は痩せるネ!」

「だからお前騙されてんだっつーの!!念じるだけで痩せる壺とかあるわけねぇだろ!」


神楽ちゃんって…そういうの信じちゃうタイプなんですね。
私はそういうのに興味ないから、騙されたりはしませんけど…

「しょーがないアル。舞のためネ、なにか持ってきてあげるヨ」

「あ、ありがとう神楽ちゃん!」

「舞ー?銀さんも結構頑張ったんだけど…」

「あ、銀さんもありがとうございます!」


二人ににっこりと笑いながらお礼を言います。


「……」

「やっぱ舞は可愛いアル!!」

神楽ちゃんは抱きついてきましたけど…銀さんはそっぽ向いちゃいました。
どうしたんでしょうね…?

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