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えっちな文藝部の活動報告書

第2章 入部希望者

俺の判断でもう看板はなしにした。

『文芸部新入部員募集』

スケッチブックに黒のマジックで書いたものを手に持ち、勧誘の声をあげる。

しかし当然ながら誰一人として、振り向きもしない。

「あれっ!? 比呂志! 何やってんのよ?」

そこに俺の幼なじみの葛橋みずほ(くずはしみずほ)が通りがかる。

みずほと俺は幼馴染みで、今年から同じ高校に通う腐れ縁だった。

明るめの色をした短い髪、日に焼けた肌が活発さを物語っている。

顔立ちもきりっとした目や眉が男前なくらいの女子だ。

「なにってお前、見ての通り勧誘--」
「こほんっ」

「--だよ、勧誘。文芸部の新入部員募集してんの」
「んっん〜……こほん」

……野路菊先輩の咳払いがうざい。

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