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えっちな文藝部の活動報告書

第5章 官能小説の芸術性

「スポーティーなお姉様もよろしくお願いします!」

ナターシャはみずほの手を握る。

「えっ!? あ、あたしは……」

お人形さんみたいな整った顔に見詰められ、みずほは同性にも関わらず照れていた。

「よろしくな、ナターシャ。すぐに後悔するだろうけど」

俺も笑いしながら挨拶する。

「ちっ……こっち見んなよ……汚ならしい雄が」

「はっ……?」

綺麗な顔を歪ませて嫌悪感丸出しの顔で睨まれた……

「野路菊お姉様、なんでこんな汚ならしい雄もいるんですの?」

「えっ……いや、そりゃ部員さんだから……」

「辞めてもらいましょうよ!」

にっこり微笑むナターシャの笑顔に邪気はなかった。

「な、なんで俺が辞めなきゃいけないんだよ! だいたいうちは官能小説なんか書かないからな」

「近寄らないで。汚らわしい……」

本気で怯え、汚いものを見るような目付きでナターシャはあとずさる。

さすがに凹むわ、このリアクションは……

「まあまあ……みんな仲良く、ね?」

こうして我が文藝部は新たなる問題の火種を抱えてしまうことになってしまったのであった。

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