とある鬼調伏一族の元旦
第2章 桃花、参ります!
「それで書初め大会をサボってこんなところで善哉食ってるってわけか」
「サボってないわよ!もう終わらせてきたの!」
桃花が着ていたのは歩いて20分ほどの神社だ。
そこに辰巳と竜二を無理矢理連れてきて善哉を啜っていた。
「伯母さんも嫌いだけど、取り巻きのオバサンが一番嫌い!何よ、人の硯蹴っ飛ばしといて『お着物が汚れたら弁償できないでしょ』よ!腹黒いあんたには真っ黒な足袋がお似合いよ」
「くっ、はははは!確かに!言うねぇ」
「笑い事じゃないでしょ、お兄ちゃん!」
「ああ、確かに笑い事じゃねぇな。あのオバサンの性格の歪みっぷりは盆栽並みだからな」
「辰兄!」
「ほら、これ飲んで落ち着け」
「ありがとう」
辰巳から甘酒を受け取り、一口喉に流し込んだ。
サラリとした舌触りとほのかな甘味がほっとさせてくれる。
「今頃、千鶴さん大変じゃねぇのか?」
「うん…わかってる。帰ったらギャフンと言わせてやるんだから!」
「さすが俺の妹」
「いいじゃねぇか。俺もあのオバサンは気にいらねぇから思いっきりやってこい」
「はい!桃花、参ります!」
そう言って立ち上がり、桃花は家路を歩き出した。
「あーあ、俺もあんな妹がほしかったな」
辰巳がぼそりと呟いた。
「やらねぇよ?俺の可愛い妹だからな」
「お前シスコンだな」
「うるせぇよ」
「サボってないわよ!もう終わらせてきたの!」
桃花が着ていたのは歩いて20分ほどの神社だ。
そこに辰巳と竜二を無理矢理連れてきて善哉を啜っていた。
「伯母さんも嫌いだけど、取り巻きのオバサンが一番嫌い!何よ、人の硯蹴っ飛ばしといて『お着物が汚れたら弁償できないでしょ』よ!腹黒いあんたには真っ黒な足袋がお似合いよ」
「くっ、はははは!確かに!言うねぇ」
「笑い事じゃないでしょ、お兄ちゃん!」
「ああ、確かに笑い事じゃねぇな。あのオバサンの性格の歪みっぷりは盆栽並みだからな」
「辰兄!」
「ほら、これ飲んで落ち着け」
「ありがとう」
辰巳から甘酒を受け取り、一口喉に流し込んだ。
サラリとした舌触りとほのかな甘味がほっとさせてくれる。
「今頃、千鶴さん大変じゃねぇのか?」
「うん…わかってる。帰ったらギャフンと言わせてやるんだから!」
「さすが俺の妹」
「いいじゃねぇか。俺もあのオバサンは気にいらねぇから思いっきりやってこい」
「はい!桃花、参ります!」
そう言って立ち上がり、桃花は家路を歩き出した。
「あーあ、俺もあんな妹がほしかったな」
辰巳がぼそりと呟いた。
「やらねぇよ?俺の可愛い妹だからな」
「お前シスコンだな」
「うるせぇよ」