とある鬼調伏一族の元旦
第2章 桃花、参ります!
「あ、皆さ~ん、書初め終わったんですね」
明るい声で現れたのは今まで姿を消していた桃花だ。
「桃花さん、あなた今までどちらに?」
伯母が怪訝そうな顔をしているのに、桃花はわざとなのか明るく笑いながら答えた。
「初詣ですよ。神様に今年の抱負をお伝えしてまいりました」
その答えに伯母が呆れたように鼻で笑ったが、桃花は気にせず手土産を見せた。
「今日は鏡月堂の金平糖がありましたよ」
その一言に一同が同様を露にした。鏡月堂の金平糖は有名かつ人気の品で3ヶ月の予約待ちをしないと手に入らないくらいなのだ。
元旦だから店主が特別に用意してくれたのだ。
もちろん桃花も購入し、無理を言って小分けにしてもらった。
「皆さん書初めで疲れてるでしょう?あまり買えなかったから少ないですけど、どうぞ」
そう言って金平糖の入った小さな袋を配って回る。
「あ、あら、気が利くのね」
「あ、ありがとう」
本当なら言いたくないのだろうが、ここで御礼を言わなければ礼儀知らずといわれるのは自分達だ。
しかも書初めの席で桃花のことをさんざん礼儀知らずと罵っていたのだから。
明るい声で現れたのは今まで姿を消していた桃花だ。
「桃花さん、あなた今までどちらに?」
伯母が怪訝そうな顔をしているのに、桃花はわざとなのか明るく笑いながら答えた。
「初詣ですよ。神様に今年の抱負をお伝えしてまいりました」
その答えに伯母が呆れたように鼻で笑ったが、桃花は気にせず手土産を見せた。
「今日は鏡月堂の金平糖がありましたよ」
その一言に一同が同様を露にした。鏡月堂の金平糖は有名かつ人気の品で3ヶ月の予約待ちをしないと手に入らないくらいなのだ。
元旦だから店主が特別に用意してくれたのだ。
もちろん桃花も購入し、無理を言って小分けにしてもらった。
「皆さん書初めで疲れてるでしょう?あまり買えなかったから少ないですけど、どうぞ」
そう言って金平糖の入った小さな袋を配って回る。
「あ、あら、気が利くのね」
「あ、ありがとう」
本当なら言いたくないのだろうが、ここで御礼を言わなければ礼儀知らずといわれるのは自分達だ。
しかも書初めの席で桃花のことをさんざん礼儀知らずと罵っていたのだから。