とある鬼調伏一族の元旦
第2章 桃花、参ります!
そして問題の人物。桃花の硯を蹴っておきながら謝らせようとし、千鶴に理不尽な文句を言ったタエだ。
金平糖を渡すと、彼女は桃花の目も見ずに「ありがとう」とすまして言った。
直後に
「あ、そういえば足袋は大丈夫でしたか?」
と、聞いた。
「え?なによ急に」
「ほら、私が退室するまえに私の硯が足に当たったじゃないですか。墨を入れる前とはいえ汚れなかったかなと思いまして」
そういうとタエの顔がたちまち真っ赤になっていく。
それというのも、袖に付いた墨を桃花のせいだと言って大騒ぎしていたからなのだ。
そのことも知らない桃花が言うのだから聞いた者は自然と桃花を信じるだろう。
「そ、そんなことあったかしら」
慌ててトボケた振りをするが、桃花は更に追い込んだ。
「ありましたよ。墨を入れていたら間違いなく着物を汚していましたね」
「しっ、知らないわよ!そんなこといちいち覚えてるわけないでしょ!」
ヒステリック気味に言うと、タエは足早にその場を去って行った。
いい気味とはこうゆう時に言うのだろうが、退室後のことは何も知らないので、桃花は少し驚いていた。
金平糖を渡すと、彼女は桃花の目も見ずに「ありがとう」とすまして言った。
直後に
「あ、そういえば足袋は大丈夫でしたか?」
と、聞いた。
「え?なによ急に」
「ほら、私が退室するまえに私の硯が足に当たったじゃないですか。墨を入れる前とはいえ汚れなかったかなと思いまして」
そういうとタエの顔がたちまち真っ赤になっていく。
それというのも、袖に付いた墨を桃花のせいだと言って大騒ぎしていたからなのだ。
そのことも知らない桃花が言うのだから聞いた者は自然と桃花を信じるだろう。
「そ、そんなことあったかしら」
慌ててトボケた振りをするが、桃花は更に追い込んだ。
「ありましたよ。墨を入れていたら間違いなく着物を汚していましたね」
「しっ、知らないわよ!そんなこといちいち覚えてるわけないでしょ!」
ヒステリック気味に言うと、タエは足早にその場を去って行った。
いい気味とはこうゆう時に言うのだろうが、退室後のことは何も知らないので、桃花は少し驚いていた。