とある鬼調伏一族の元旦
第2章 桃花、参ります!
「桃花さん」
「はい」
タエの仇を取るつもりなのか伯母が険しい顔で桃花を呼んだ。
「みんなが書初めをしている時に初詣なんていいご身分ね。あなた書初めはどうしたの?」
「書初めは…」
「桃花さん、素晴らしい書初めですね」
「蒸苑蒔様、気付いたんですか?」
「ええ、あなたの字はすぐにわかりますよ。まさにあなたのことですね」
「あ、ありがとうございます」
嬉しいけど、蒸苑蒔に言われるとやっぱり照れてしまう。
「あの、蒸苑蒔様、桃花さんの書初めとは…」
伯母が遠慮がちに聞いてくるので、蒸苑蒔は真っ直ぐに『天真爛漫』も書初めを示した。
「あちらが桃花さんも作品ですよ。皆さんが絶賛した通り、素晴らしい出来栄えですね」
まさか伯母達が褒めていたなどとは知らなかったが、事実を知って呆けた顔をしている伯母の顔は生涯忘れられないものになりそうだ。
「はい」
タエの仇を取るつもりなのか伯母が険しい顔で桃花を呼んだ。
「みんなが書初めをしている時に初詣なんていいご身分ね。あなた書初めはどうしたの?」
「書初めは…」
「桃花さん、素晴らしい書初めですね」
「蒸苑蒔様、気付いたんですか?」
「ええ、あなたの字はすぐにわかりますよ。まさにあなたのことですね」
「あ、ありがとうございます」
嬉しいけど、蒸苑蒔に言われるとやっぱり照れてしまう。
「あの、蒸苑蒔様、桃花さんの書初めとは…」
伯母が遠慮がちに聞いてくるので、蒸苑蒔は真っ直ぐに『天真爛漫』も書初めを示した。
「あちらが桃花さんも作品ですよ。皆さんが絶賛した通り、素晴らしい出来栄えですね」
まさか伯母達が褒めていたなどとは知らなかったが、事実を知って呆けた顔をしている伯母の顔は生涯忘れられないものになりそうだ。