テキストサイズ

とある鬼調伏一族の元旦

第1章 元旦の朝

「その懐紙に墨で願い事を3つ書いて、その神社の裏にある川に浮かべるんです。3つの願い事を唱えている間に川に沈めば願い事が叶うそうですよ」

「そんなおまじないがあったんですね。知りませんでした」

「僕が持っていても仕方ないので桃花さんが使ってください。今日はちょうど書初めもありますから、お願い事を書いてみるといいですよ」

「はい」

憂鬱な一日になるかと思ったが、とてもいいお年玉がもらえた。

もう少し蒸苑蒔と話していたかったが、部屋の外が騒がしくなってきた。

書初めに来た人達が集まってきたのだ。最後に入ってきたのはあやめを連れた伯母御一行だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ