『｢また明日会ってもいい?｣～｢うん｣』第1章「『貸し借り』」　2ページ

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｢また明日会ってもいい?｣～｢うん｣

第1章『貸し借り』

皆が帰った後、夕方‥いや、夜といった方がいいのだろうか、俺は何時も体育館に一人でいる、何をしてるかって、バスケに決まっている。
ガタンｯ―ガタンｯ―
一本、一本、また一本と次々にシュートを決める、決める、ひたすら決める。何時もの光景だ、ただ何時もと違かったのは意外な来客が来たことだけ。

??:ナイｯシュー流川

俺がシュートを決めると、体育館の入口の方から、ナイｯシュー流川、と言う声と、拍手が聞こえてきた。

流川:水戸……

その声の主は、俺と同じ一年の水戸、水戸洋平、どあほうの連れだ。

水戸:俺も居残りでな、勉強の方で(苦笑)やぁーっと終わって帰ろうとしたんだけど、体育館の明かりが付いてたからさ、来てみた

流川:あっそ…

水戸:見てても良い?

楽しいのかよ?皆いるならともかく、一人でシュート練習してるところなんか、ましてや水戸は素人だし、寝てた方がよっぽど有意義なんじゃねぇか?少なくとも俺はそう思う。

流川:見てたってつまんねーだろ、ただのシュート練習だぞ。

水戸:見てて楽しいぜ、素人の俺でも流川のバスケは見ててすげぇって思うし、ずっと見てても飽きねぇんだよ、流川のバスケは