
Take me
第14章 14
「もう夕方だね」
「だなー丁度良いし、観覧車行くか」
「…うん」
観覧車
やっぱり避けては通れないよね。
なるべくなら乗りたくなかった、中でずっと黙っている訳にはいかないし、俺や瑛士の恋愛の話に触れるのが怖い。
「どうぞー足元お気をつけ下さい!」
流れて来た赤い色の観覧車に乗る。
「やっぱ綺麗な景色を見るなら観覧車だろ」
「うん、夕陽綺麗」
窓の外に広がる景色
山の上には夕陽が赤々と俺たちを照らしていた。
観覧車の色、赤だったから同化してそうだな
なんて呑気に考えてみたり。
