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寡黙男子

第1章 はじめの一歩から *亜紀乃の世界*

名前って…?



「亜紀乃って…呼んでいいかって…そういうこと?」


「……………うん」



そんなこと…
誕生日じゃなくても、付き合っていくうちにそうなるもんで…


しかも、それじゃあ私ばっかり嬉しくて全然高橋くんの誕生日プレゼントにならない気がするんだけど…。



「………そんなのはわざわざ誕生日のプレゼントにしなくても…普通に呼んで…?」


「…………いいの?」



なんか…調子が狂う。



「うん」


「………ありがと……亜紀乃……」



心臓破裂しそうなんだけど…



「じゃあ…っ
私も呼んでい?あのっ…学って…」


「…………」



おう?
やりすぎた?
調子乗ったなとか思われたかなっ…



「…………いいの?」



へ?
またその質問…



「あ、の…それは、高橋くんが決めることで…高橋くんが嫌じゃないなら、呼ばせてください…みたいな?」



変な会話だなぁ。
チラッと高橋くんを見るとやっぱり無表情のまま固まっている。



早く何か、言ってくれ…

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