宇宙の色
第2章 戦争
...「これで10人目...」
目の前の敵が倒れたことを確認しながら俺は小さな声で呟く。次の瞬間には俺の意識は倒れた敵ではなく既に次に戦い、倒すべき相手に向かっていた。
こちらに気付いた相手がこちらに向かって剣を降ってきた。焦らず敵の斬撃が描く軌道を予想し、俺は素早く右に避ける。
「!?」
剣は一瞬前まで俺の居た場所の空気を鋭く切り裂いた。愚かなことに、目の前の男は自分の素早いと思っていたであろう剣から人を斬りつけた感触を感じることができなかったことに驚き、隙をみせた。俺はそこに迷わず自分の右手に収まっている短剣を相手の左胸に打ち込んだ。
目の前の敵が倒れたことを確認しながら俺は小さな声で呟く。次の瞬間には俺の意識は倒れた敵ではなく既に次に戦い、倒すべき相手に向かっていた。
こちらに気付いた相手がこちらに向かって剣を降ってきた。焦らず敵の斬撃が描く軌道を予想し、俺は素早く右に避ける。
「!?」
剣は一瞬前まで俺の居た場所の空気を鋭く切り裂いた。愚かなことに、目の前の男は自分の素早いと思っていたであろう剣から人を斬りつけた感触を感じることができなかったことに驚き、隙をみせた。俺はそこに迷わず自分の右手に収まっている短剣を相手の左胸に打ち込んだ。