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宇宙の色

第2章  戦争

「まあまあ、そう静まることはないさ。こんな勝つかどうかも分からん大戦に勝ったんだ、なあ今夜はお祝いといこうじゃないか!」
再び割れるような歓声が響き渡った。こいつとは一般兵である俺なんか喋る機会もなかったが、こんな好漢だとは知らなかった。 先程の主将の演説のせいで、辺りは祭り騒ぎとなってしまった。


火照った身体を冷やすために俺は陣地の外にでた。戦地となっていたなだらかな平野に涼しげな風が吹く。
(星が綺麗だな)
と俺は思った。

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